革靴を持っている人ならほとんどの方がやったことのある「靴磨き」
靴磨きのメリット
靴磨きをやってみて感じたメリットはこちら
- 靴が長持ちする。
- 見た目がきれいになる。
- 意識が変わる。
- マインドフルネス?
順番に紹介していきます。
靴が長持ちする。
靴磨きをした靴と、していない靴を比べていると「靴磨きをした靴の方が長持ちする」という印象です。
靴磨きをした靴は、7年ほど履くことができました。
月曜~金曜使用し、一日当たりの歩数は1万歩ほどでしたので、長く持った方だと思います。
靴が壊れてしまう時も、靴の表面はまだまだキレイでしたので、ちょっともったいないくらいでした。
自分のものを大事にする習慣もできるので、靴磨きはオススメできます。
見た目がきれいになる
靴磨きをすると、見た目がきれいになると感じています。
足元がきれいになるので、全体の清潔感がさらに上がると感じるからかもしれません。
通勤で革靴を履いている方をよくみますが、ほとんどの方は汚れた靴を履いています。
忙しくて靴磨きをする暇もない、ということかもしれませんが、見た目がきれいに見えません。
「靴」というちょっとしたことですが、きれいにしておくといいことがあるような気がしています。
意識が変わる
靴磨きをすると「意識が変わる」というメリットがあります。
意識というのはちょっと分かりにくいですが・・近い感覚でいうと新しく買ったスーツを着て出勤した日みたいな新鮮な感覚です。
靴磨きをする度にそんな新鮮な感覚になれるので、気分転換にもお得だと思います。
マインドフルネス?
マインドフルネス効果もある・・・ような気がします。
靴磨きは集中することが多いので、他のことに意識が移りにくい気がします。
普段、複数のことに意識が向いている方にとってはひとつのことに集中する習慣ができるのでオススメです。
靴磨きに必要な物
普段靴磨きで使っている道具を紹介します。
そこまで高いものではないので、セットでそろえてしまってもいいかもしれません。
(一度買うと長期間使えるので、コスパはいいと思います)
ジャーマンブラシ
埃や砂などの汚れを払い落とすのに使うブラシです。
汚れを落とさずに靴磨きをしてしまうと、靴に傷がついてしまいます(埃・砂で研磨されてしまうような状況に)
一度買ってしまえばかなりの期間使えるのでお得です。
汚れ落としクリーム
靴の埃・砂を落とした後に使用するクリームです。
布にクリームを付けてこすると、古い靴墨(シュークリーム)や汚れが落ちます。
汚れ落としクリームを使うだけでも革靴がピカピカになります。
汚れ落としに使う布は「捨てる予定のTシャツ・ワイシャツ」など何でもOKです。
※ティッシュペーパーでもなんとか使えました。
シュークリーム(靴墨)
靴墨のことです。(名前だけみると食べ物にみえますが・・・)
汚れを落とした革靴に塗っていきます。
見た目がきれいになるだけでなく、栄養も含まれているようなので、革靴を長く使いたい方には必須です。
今使っている靴は黒なので、黒いシュークリームを使っています。お持ちの靴の色によってシュークリームを変えます。
(M.モゥブレィ、サフィールのシュークリームをよく使っています)
M.モゥブレイは、ピカピカにしたい方向け。
サフィールは、少し落ち着いたピカピカにしたい方向け。
アプリケーションブラシ
靴墨を塗る時に使うブラシです。
「ブラシに靴墨を付けるってどういうこと?」と最初は思っていたのですが、使ってみると思いの他使いやすかったです。
値段もそこまで高くない上に長く使える印象です。(初めて買ったアプリケーションブラシをそのまま使っています)
豚毛ブラシ
靴墨を塗った後に靴をこするために使います。
豚毛は、ブラシがやや硬めなのですが、ブラシで靴をこすると、靴墨がなじんでいきます。(余分な靴墨もとれるので磨く前にやっておくのがオススメです)
靴磨き布
靴磨きの最後の工程です。
布で靴を磨いていきます。ここまで終われば、普段使っている革靴がピカピカに変身します。
使う布は、化学繊維のものがオススメです。
(不要になったワイシャツやタイツなどがあればいいかもしれません)
靴磨きの流れ
それでは、靴磨きの流れを詳しく紹介したいと思います。
普段靴磨きをする時は、このような順番で行っています。
- 汚れ落とし(埃・砂など)
- 汚れ落とし(汚れ・古い靴墨)
- 靴墨を塗る
- 5分くらいそのままにする。
- 豚毛ブラシでみがく
- 靴を磨く(布を使う)
汚れ落とし(埃・砂など)
最初にやるのは、革靴に付いた埃や砂などを落とすことです。
その理由は、革靴に傷がつくのを防ぐためです。
埃や砂など細かい汚れが付いた状態で、汚れ落としクリームを付けてこすってしまうと、靴の表面が研磨されたような状態になってしまいます。
せっかくきれいにしたいのに、キズを付けては意味がありません。
少し手間かもしれませんが、埃・砂を落とすことから始めていきます。
埃・砂を落とすのに使うのは、馬毛のブラシです。
馬毛のブラシは柔らかいので、靴の表面をササッと払うように汚れを落とします。
汚れ落とし(汚れ・古いシュークリーム)
靴の埃や砂を落としたら、汚れ落としをしていきます。
汚れ落としの目的は「靴に付いた汚れを落とすこと」「前に塗ったクリームを落とすこと」の2つがあります。
「靴に付いた汚れを落とす」というのは、当たり前かもしれません。
靴を履いていると、踏まれてしまったり、雨が降った時の泥水など、いろいろなところで汚れてしまいます。
汚れ落とし用の布を使います。
その他、要らなくなった布(無ければ・・ティッシュでも使えます・・ちょっと使いにくいですが)
※今は、要らなくなったワイシャツを細かく切って汚れ落とし用の布にしています。
汚れ落としが終わった段階でも革靴がピカピカになっています。
シュークリーム(靴墨)を塗る
汚れ落としが終わったら、シュークリーム(靴墨)を塗っていきます。
シュークリームはたくさんの色があるので、自分の履いている革靴の色に合ったものを買います。
シュークリームの塗り方ですが、アプリケーションブラシを使って塗っていきます。
5分くらいそのままにする
シュークリームを塗り終わったら、5分くらいそのままにします。
少し時間をおくと、塗ったシュークリームがなじんでくるような・・気がします。
待っていてもいいですし、他の靴があれば、靴墨を塗るまでの作業を進めることも出来ます。
豚毛ブラシで余分なシュークリームを落とす
5分くらいしたら、シュークリームを塗った革靴を豚毛ブラシでこすります。
目的は、塗ったシュークリームをなじませること、余分なシュークリームを落とすことの2つがあります。
豚毛ブラシは固めなので、革靴が傷んでしまうのでは・・と心配になってしまいそうですが、問題なしです。
「ザッザッザっと」こすっていきます。
靴を磨く
次は仕上げ工程です。
布(化学繊維の布がいいと思います)で靴の表面をこするようにして磨いていきます。
(専用の布もあります)
手が疲れてくるかもしれませんが、ひたすら磨いていきます。
磨いていくと、靴がピカピカになっていきます。
磨き終わった後は、達成感があるのでやった分だけ気分が良くなると思います。
【補足】ポリッシュは要らないかも
靴磨きというと、時々見かけるのが「鏡面磨き」です。
ポリッシュとほんの少しの水を付けて磨くと、表面が鏡のようになります。
興味のある方は、やってみてもいいかもしれません。
ですが、正直要らないと感じています。
その理由は、先ほど紹介した靴磨きをするだけで鏡面に近いくらいピカピカになるからです。
その他、過去に鏡面磨きにハマッたことがあったのですが、使ったポリッシュが安いメーカーだったので臭いがきつかったです(灯油のようなにおい)
そのため、靴にもダメージがあるのでは・・・と心配になり、その後は鏡面磨きをしていません。
とはいえ、有名メーカーだと品質が良いものもあるのかもしれません。
いろいろなメーカーから販売されていますが、サフィールのものを載せておきます。
【注意】塗るだけタイプのクリームはオススメできません。
靴磨きを簡単にできる「塗るだけタイプ」のものも売っています。
ズボラな方にとっては「簡単できれいになるので便利!」と感じるかもしれません。
ですが正直のところ、オススメできません。
(使ってみても感想ですが・・)汚れ落としをしていないので、塗るごとにクリームが上書きされてしまいます。
すると、靴の表面がどんどん汚くなっていきます。
何度も塗った後は、汚れ落としクリームで落とすのは大変です。
安い革靴でしたら良いのかもしれませんが、お気に入りの革靴を買った場合には避けた方が良い気がします。
使い道としては「外出先で靴が汚れてしまった・・・でも汚いままというわけにはいかない・・」という緊急の場合は有効かな、と思います。
おススメの革靴
履いたことのあるメーカーの革靴を紹介します。
(他にもありますが、リーガルが「品質」「価格」で一番お得だと思います)
リーガル
少しお高めですが、長持ちするのでオススメです。
以前に履いていた靴は7年持ちました。
(おそらくこちらの靴だと思います。ソールが赤くてちょっとおしゃれで気に入っていました)
こちらは今使っている靴(だと思います)
あとがき
今回は、普段行っている靴磨きの方法を紹介しました。
普段履いている靴を磨くと、靴が長持ちするだけでなく、身が引き締まります。
多くの方の靴があまりきれいではないので、靴磨きをするだけでも差別化を図れるかもしれません。
道具を一度そろえてしまえば長く使えます。
「ちょっとやってみようかな」と思った方は試してみてください。