デジカメを買うと、よく使う機能が「絞り優先モード」だと思います。
やり方も簡単で、ボカしがきれいに出るので、テーマがはっきりした写真が撮れます。
便利でよく使う「絞り優先モード」の反対に「シャッタースピード優先モード」はなかなか使う機会がありません。
今回は、シャッタースピード優先モードの練習方法を紹介します。
ちなみに、作例の写真はニコンD750で撮影しました。
シャッタースピード優先モードを使う場面
シャッタースピード優先モードを使う場面はたくさんあります。
例えば・・
- 運動会など被写体が動くシーン
- 電車や車の速さを表現する時
- 滝をきれいに撮りたい時
他にも使える場面がたくさんあると思います。
普段「シャッタースピード優先モード」を使っていない方も、使い方を練習しておくと、使いたい時に困らないと思います。
意外と練習の場面がない・・
使う場面が多い「シャッタースピード優先モード」ですが・・・中には「運動会などの撮影もなくて」「電車の撮影もしなくて」「滝は近くになくて撮影できない・・」という方もいらっしゃるかもしれません。
シャッタースピード優先モードを使う場面の一つ「滝の撮影」の練習方法を紹介します。
身近な場所で練習ができる。
身近な場所といっても、近くに滝が無い方がほとんどだと思います。
そんな時は、身近な水が流れる場所で試してみるのがオススメです。
例えば・・
- 用水路の排水が流れ込む場所
でもできます。
※あまり近づくと危ないので、ある程度距離を取って撮影してください。
作例を用意しましたので、紹介したいと思います。
作例
シャッタースピードの違いと、水の写り方の違いを紹介します。
撮影場所は「用水路の排水が流れ込む場所」なので、写真としてはイマイチですが・・・。
1/20秒くらいから、水が線のようになってきました。
1/2秒になると「用水路の排水でも」滝のような写真になります。
シャッタースピードの特徴
使って感じた、シャッタースピードの特徴はこちら
シャッタースピードが速い時
特徴はこちら
- 写真が暗くなる。
- 被写体が止まって見える。
シャッタースピードが速いと、光を取り込む時間が短くなるので、撮れた写真が暗くなります。
「ちょっと暗いな・・」と感じた時は、対策が必要になります。
対策はこちら
- ISO感度を上げる
・・単純ですが、ISO感度上げることで、明るい写真を撮ることができます。
やり方も簡単なので、お手軽かな、と思います。
シャッタースピードが遅い時
特徴はこちら
- 写真が明るくなる。
- 被写体がぶれる。
写真が明るくなるので、撮影場所によっては「明るすぎて白くなってしまう」ことがあります。
明るくなりすぎると、かえって写真がきれいに見えなくなるので、対策が必要です。
対策はこちら
写真が明るくなりすぎた時の対策はこちら
- ISOを下げる。
- NDフィルターを使う。
一番簡単なのが「ISOを下げる」です。
これだけでも、明るさをある程度抑えられます。
ただ、明るい場所だとISOを下げるだけでは、十分な対策ができないこともあります。
そんな時に有効なのがNDフィルターです。(まだ持っていないので、実際の効果は分かりません・・・)
カメラレンズの先に付けるフィルターで、光を抑えることができます。
色彩に影響を与えることなく、光の量だけを低下させるフィルターです。ND2〜ND64までの濃度のものを掲載。 明暗差が激しい被写体を調整するハーフNDフィルターなども。
ND2、4、8、16、などがあり、それぞれ光量を1/2、1/4、1/8、1/16、に減少させることができます。 ケンコー・トキナ 一般NDフィルターとは より引用
本格的に滝の写真を撮る時には良いのかもしれません。
さらにお手軽な対策
ISOの変更やNDフィルターなどで明るさを調節することも出来ますが、お手軽に対策する方法もあります。
それが、RAW現像です。
RAW現像をするときに明るさの調節ができるので・・
これをするだけでも、ある程度対策ができます。
ちなみに、紹介した作例では
- ISOの調整
- RAW現像で明るさ調整
をしました。
あとがき
今回は、シャッタースピード優先モードの練習方法を紹介しました。
近くに滝が無いという方も、身近な「水の流れる場所」を使えば、練習ができます。
実際に練習してみると、「シャッタースピード」「明るさ」「手ブレ」など、注意することが明らかになります。
いざ、シャッタースピード優先モードを使う時に、スムーズに扱えるようにするため練習をしておくといいかもしれません。