リコーのコンパクトデジカメGR2のRAW現像方法を紹介します。
RAW現像というとPhotoshopやLightroomといった市販のソフトを利用するイメージです。
実は、リコーの現像は専用のソフト「Digital Camera Utility」で出来てしまいます。
今回は、「Digital Camera Utility」の導入方法を紹介します。
ちなみに、上の写真はGR2で撮影した写真を「Digital Camera Utility」でRAW現像したものです。
- RAW現像をするには
- 撮影をする前に
- 撮った写真をRAW現像してみる
- RAW現像
- Digital Camera Utilityで編集できること
- RAW現像をオススメする人
- GR3の現像も出来るの?
- Digital Camera Utilityのいまいちなところ
- デザインも良くて編集も簡単なのはLightroom
- RAWファイルの弱点
- あとがき
RAW現像をするには
GR2でRAW現像をするためには準備が必要です。
それが「GR2の設定」です。
撮影をする前に
「とりあえず写真を撮ってから現像をしよう!」と行動する前に、一つ準備が必要です。
まずやることはこちら
RAWファイルを保存できるようにすること
詳しい方法はこれから紹介していきたいと思います。
手順
手順はかんたんです。
- GR2の電源を入れる
- ADJレバーを押す
- フォーマットの変更を選択する
「ADJレバーって何?」という方は、こちらの記事で紹介しています。
フォーマットの変更はこちらの2択です。
表示されるメニューの左から2番目の保存形式より「RAW」か「RAW+」を選択
RAWとRAW+の違いはこちら
- RAW・・・RAW形式のみ保存
- RAW+・・・RAW形式とJPEG形式の2種類を保存
撮った写真を全部RAW現像する方は「RAW」。
基本的に撮ったまま編集をしないけど、一部気になったら写真についてはRAW現像してみたいという方は「RAW+」がいいと思います。
RAWファイルの設定が出来たので、あとは、実際に写真を撮りに行くだけです。
撮った写真をRAW現像してみる
GR2で撮ったRAWファイルを現像するには準備が必要です。
今回はRICOHの現像ソフト「Digital Camera Utility」を使用してみます。
※GR2に付属しているCDでインストールしてみたところ、Windows10では使えないというメッセージが出てしまいました。もしかしたら他の方のパソコンでも起こるかもしれません。
その場合は、こちらのページでアップデート版をダウンロードできます。(無料)
リンク先のページの一番下にスクロールすると、「同意してダウンロードする」というボタンがあるので、クリックすればOKです。
あとは、ダウンロードしたファイルをパソコンにインストールするだけ。
Digital Camera Utility5を起動
起動するとこんな画面になります。
ファイルを開く方法はこちら
- 左側のフォルダ一覧から、写真の保存されたフォルダを選択
- グレーの部分に編集したい写真をドラッグアンドドロップする。
写真を読み込んだ後の画面がこちら
読み込んだ写真が表示されています。
ですが、写真の詳細が表示されるだけで、この画面では編集ができません。
なので、次にやることはこちら。
画面左上の【Lavoratory】をクリックします。
【Lavoratory】をクリックすると、写真の編集画面に変わります。
これで編集準備が完了です。
RAW現像
実際に、現像ソフトを使ってみた写真がこちら
詳しいやり方については、後日追加していきます。
エフェクトなしで撮影したこんな写真も
エフェクトとホワイトバランスを変えただけですが、印象がガラッと変わります。
撮影した後にゆっくり編集ができます。
Digital Camera Utilityで編集できること
Degital Camera Utilityで編集できることを紹介します。
少しずつ追加していきます。
エフェクト
GR2で撮った写真のエフェクトを後で変更できます。
GR2のエフェクトが全てあるわけではないですが、GR2にないエフェクトもたくさんあります。
ホワイトバランス
撮った後の写真のホワイトバランスを自由に変更できる機能です。
写真を撮った後に「ホワイトバランスの設定ミス」でイマイチな写真ができるのを防げるかもしれない機能です。
RAW現像をオススメする人
こちらの方はRAW現像をしてみるといいかもしれません。
- 同じ被写体に対してエフェクトやホワイトバランスを変えて、何枚も撮影している方
- どのエフェクトが良いか分からない方
- エフェクト・ホワイトバランスなどの設定を研究したい方
何枚も撮影している方
いい写真が撮れそうな時、エフェクトを変えて何枚も撮ると印象が変わるのでとても楽しいです。
ぴったり合ったエフェクトを選べた時は、うれしいです。
ですが、毎回複数のエフェクトを選択していると時間がかかってしまいます。
そんな時は、RAW形式にして撮影をしておくというのも一つの手かもしれません。
RAW形式で保存しておけば、家に帰ってからゆっくりエフェクトを選ぶことができます。
どのエフェクトが良いか分からない方
エフェクトを使う時に「種類が多すぎて何を使っていいか分からない・・」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、とりあえずRAW形式というのもアリかもしれません。
撮影した後に編集することで、「~のシーンは、××のエフェクトがよさそう」と気が付くこともあります。
エフェクト・ホワイトバランスの研究をしたい方
研究というほどではないですが・・・RAW現像で編集をしていると、各設定の組み合わせを調べることができます。
撮影したときに全通り試すことが難しいので、自宅でゆっくりエフェクト・ホワイトバランスの効果を検証すると写真の技量が上がることにつながるかもしれません。
GR3の現像も出来るの?
GR2のRAW現像として「Digital Camera Utility」を使いましたが、「GR3でも使えるの?」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。
・・GR2しか持っていないので、GR3でもRAW現像が出来るかどうかは・・分かりません。
ただ、RAWのファイル形式を調べると同じ保存形式のようです。
機種 | 保存形式 |
GR2 | .DNG |
GR3 | .DNG |
GR2とGR3の保存形式を公式ページで見てみたものがこちら
JPEG Baseline準拠(Exif Ver2.3)、RAW (DNG規格に準拠)
GRⅡ使用ページより一部引用
ファイル形式:RAW (DNG) 14bit、JPEG (Exif2.3準拠)、DCF2.0準拠
GRⅢ仕様ページより一部引用
ということなので、GR2でRAW現像ができるということは、GR3でもRAW現像が可能ということなのかもしれません。
Digital Camera Utilityのいまいちなところ
GR2のRAW現像ができる便利なソフトですが、使っていていまいちなところもあります。
操作性がイマイチ?
デザインが古く、ボタンが押しにくい感じがします。
イメージとしては、Excel2000のような感じ。
使っていると慣れますが、最近のソフトのようにデザインが凝ったものではないので、始めはビックリするかもしれません。
GR2のエフェクトを完全再現できていない
まだ使い始めて間もないのですが、GRⅡのエフェクトと同じようにはならない(気がしています。
例えば、GR2で特に気に入っているエフェクト「クロスプロセス」もDigital Camera Utilityでは、ちょっと違った色になってしまいます。
あの独特な色合いを再現できないので、JPEGでそのまま撮るしかないのかもしれません。(もしかしたら設定方法があるのかも・・しれませんが、今のところ見つかっていません。)
デザインも良くて編集も簡単なのはLightroom
無料ソフトと有料ソフトを比較するのもどうかと思いますが・・・やっぱり、Lightroomの方が使いやすいです。
光の細かい調節も出来るので、Lightroomの方が表現の幅は広い気がしています。
特にGR2とLightroomを組み合わせると、「青がきれいに出る」ような・・・気がしています。
RAWファイルの弱点
使って感じたRAW現像の弱点はこちら
写真のデータ容量が大きい・・
感覚としては、JPEGファイルの3倍くらいの容量があります。
なので、パシャパシャ写真を撮っているとパソコンのハードディスク容量を圧迫していきます。
・・といっても、「せっかくとった写真を消してしまうのはちょっと」という方も多いはず。
今のところ良いと思うのがこちら
- アマゾンフォトを使う
そして、アマゾンフォトがいい理由はこの3つ
- ストレージ容量が無制限
- 画像の劣化なし
- RAWファイルも保存可能
この3つがそろっているので、ダントツだと思います。
あとがき
今回は、GR2の現像方法について紹介しました。
Photoshopを使わなくても、RAW現像ができてしまうので、RAW現像を始めてやる時はオススメです。
無料で使えるので、軽い気持ちで始められるのも良いところ。
RAW現像をすると写真の幅も広がって、楽しくなると思うので、気になった方は試してみてはいかがでしょうか。